今年の干支だった・子の作品《 打ち出の子槌 》
皆様は、すぐお気づきになられましたか?
本来(打ち出の子槌)ではなく(打ち出の小槌)ですよね?
しかし、ここが松田光司先生の面白い発想と工夫によって(打ち出の子槌)になりました
ネズミを干支で表すと《 子 》ですよね?そこで、先生は(小槌)ではなく わざと(子槌)にしたというわけです!
本来ならば土俵の上に乗っかるはずのネズミが 逆に米俵を担いでしまっているという面白さを表現されたそうですが、先生の場合はポイントがこれだけではないようです!
最初に浮かんだイメージはネズミが重量挙げのように米俵を持ち上げるといったもの、、、と、その形を想像したときにそれが(小槌)のように見えるな~と思ったそうです。
しかし、そのまま重量挙げのような形にしても造形的な美しさが今一つだと思い肩に担ぐ形に変更し、より動きとダイナミックさを出すことにしたそうです。
米俵の担ぎ方を変えても先生の中では(小槌)という発想が消えたわけではなかったため、ここで先生のアイデアで柄の部分であるネズミを手の中でしっかり持ちやすくなるようにしたそうです。
具体的には親指を尻尾で出来た輪っかに入れ、ネズミを包み込むようにして持つ
これで《 打出の子槌 》の完成です。(右手でも左手でもしっくりと持つことが出来きるように作られています)
このまま《 打出の子槌 》を振ってもらえればきっと何か良い事が起こるでしょう!という松田光司先生の思いが込められている作品となっています!
来年の干支・牛《 神綱丑 》
素材はブロンズ、そして大きさは「h4.2×9×8㎝」
例年のごとく手のひらに乗るサイズです!
松田光司先生は、この干支彫刻を制作するに当たって、まず牛に対してイメージした言葉が
「豊穣、横綱、ゆったり、神の使い、突進、神聖、闘牛、豊かさ」などといった感じだったそうです。
そこでなんとなくぼんやりと頭に浮かんで来た形が、太い綱と牛の姿
令和2年8月の暑いさなか、牛のリサーチ・取材もこなしつつ、先生の中での試行錯誤が始まったそうです。
太い綱というのは当然「横綱」とか「注連縄(しめなわ)」とかの事を思い浮かべていたのだが、気になって調べてみると横綱の綱も実は「注連縄(しめなわ)」なのだとか
この事実を知った時、ほぼこの「神綱丑」の形は決まったとおっしゃっています
注連縄という結界の中、ゆったりとくつろぐ屈強な牛。
この牛は何事にも動じる事なく悠然と構え、物事をじっくりと見据えるのだ。
という事でこの干支彫刻《 神綱丑 》 は あらゆる厄災、苦難、苦悩、病気、等々から守りそして跳ね返して行くぞといった願いを込められているそうな!
2020の半分以上コロナという正体不明な病に世界中が混乱の渦に巻き込まれたが、2021は松田光司先生の《 神綱丑 》のように 何でも跳ね返していくぞ!という強う気持ちで新年を迎えれたら、本当にコロナも飛んで行っちゃいそうですね!